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OSHIMA ACTIVITY
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世界遺産

2020.02.08.

大島と世界遺産と神事。

宗像大島を語る上で外せない話。

大島は「神守る島」とされ、「神宿る島」沖ノ島をはるか昔から漁場として、島民の暮らしと密接な関わりがあります。これは大島だけに限らず近隣の漁師町の人間はみな、命がけで沖ノ島まで船で向かい、魚を獲り、いままで生きてきました。

そんな沖ノ島は不言様(おいわずさま)とも言われ、沖ノ島の存在は他言無用とされていました。しかし、その沖ノ島には太古からの日本人の神への信仰の形が色濃く残る場所であり、我々のルーツを紐解くものが残っている、と出光興産創業者の出光佐三氏が私財を投じて、沖ノ島発掘調査を行ったところから、その価値が世に知られるようになりました。

また出光佐三氏は、宗像大社をよく知る人にとっては有名な話ですが、こちらにも多くの私財を投じ、宗像大社の再建に尽力されました。その功績は宗像大社のどこにも氏の名前は書かれておらず、本人の希望で名前は伏せてほしい、とのことで、表には出てきてないのです。しかし、実は氏の痕跡が残る場所が実はあります。それはぜひ、宗像大社辺津宮に行って探してみてください。

 

その沖ノ島にある沖津宮、大島にある中津宮、本土にある辺津宮、それぞれに女性の神さまが祀られ、10月1日に辺津宮へと三女神が集う、というみあれ祭が行われます。この時に、漁師の船が沖ノ島へまず長女の田心姫神(たごりひめのかみ)を事前にお迎えにあがり、中津宮へと向かいます。そして10月1日に、次女の湍津姫神(たぎつひめのかみ)の二女神を御座船に乗せ、辺津宮へと向かいます。この時の海上の移動のことを「海上神幸」と呼び、漁船が100艘以上御座船を囲み、陸に上がる港、神湊(こうのみなと)付近までお供します。その光景はとても迫力がありますよ。ぜひ10月1日には直接見に来てください。

その後、陸上神幸へと移り、辺津宮にて待っていた三女の市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)とお会いして3日間、宗像大社にて秋季大祭が行われます。漁師たちは神さまをお送りした後は直会(なおらい)と呼ばれる宴会を翌日の明け方までずっと続けるそうです。

ちなみに今年はコロナ対策で海上神幸が4艘のみと、独特の雰囲気でした。

この宗像ならでは、大島ならではの神事をぜひ感じに訪れてください。また、漁師さんたちと飲みながらたまに神さまの話をしますが、僕らが思っている神さまと、彼らの考えている神さまは全然違います。その違いもぜひ大島に来て、運良く漁師さんたちと飲めて、仲良くなったら聞いてみてください。

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